【季節の風景】磐田市・熊野の長藤を撮る

今年は全体的に花が早いですね。
磐田市の熊野の長藤(ゆやのながふじ)、4/23現在、見頃~見頃をやや過ぎたかもしれません。
今年はお祭りもないのでひっそりしているはず、なのですが、県民がたくさん遊びに来ていましたよ。

この記事のポイントは、
 ・ロープをなるべく写さないで撮るには
 ・スマホでいい感じに撮る方法
 ・スマホで一眼っぽいボカシを入れたらどうなる
撮影ポイントも交えて、ご紹介していきます。

熊野の長藤。ゆや御前にゆかりのあるお寺です。
御朱印を押してくれるので、御朱印帳がある方は、持っていきましょう。

※駐車場は、河川敷にあります。
国1バイパス方面から土手沿いを走っていくと警備員がいますので、指示に従ってください。無料です。

お祭りはしないそうですが、平日でも屋台は出て営業していました。

藤の木は県指定天然記念物が何本か、そして国の天然記念物に指定された古木も奥にあり、頭上を覆っています。

国の天然記念物
県の天然記念物

私がこの「熊野の長藤」を撮るときには、たいてい、超広角レンズか、あるいは300mm(換算)の望遠レンズのどちらかです。
そして外でレンズの付け替えをなるべくしたくないので、超広角はスマホにおまかせして、一眼カメラに望遠レンズを付ける、というパターンが多いですよ。

藤だけだと、木の茶色+藤の色 だけの単調な写真になりがちなので、他の色を見つけたら、それと一緒に撮ると良いかなと思います。
お堂の紫色や、ちょうちんの赤色とも、よく合います。

境内には、様々な藤が植えてあります。短い藤や白い藤もあり、とても清楚です。この垂れた角度がまた、美しいですね。
こちらも、白だけでなく、他の色(紫の藤)も入れてあげた方が、より、白がひきたちます。

これは23日の午前11時頃。
たまたま、人がいない瞬間を撮れました。が、なかなか難しいと思います。
相当朝早くに行くとかしないと……。
お昼前後は混みます。

西法寺公園。
お寺の裏にあります。
ここに気付かずに帰ってしまう人がいたらもったいないなぁ。と思います。

奥には、能の舞台もあります。去年も今年も使われていません。

西法寺公園を撮る

西法寺公園の藤の木の周りには、ロープが張ってあります。

普通に撮ると、一眼カメラでも「ロープ」ががっつり映ります。

スマホで撮っても、目の高さなので、ロープが写真のど真ん中に映り込みます。
そのため、少し、しゃがんでみましょう。

うん、まだ右上にロープが映り込んでいますね。

もっと、カメラを天井に向けて撮ってみました。だいぶ、右上のロープが目立たなくなりました。

ここの藤の花はシャワーのように降り注ぐようですよね。
カメラを頭上に向けてあげれば、ロープも映りませんし、シャワーのような藤の花がスマホでも撮影できます。

一眼カメラだと、ロープの上ぎりぎりを狙って、望遠レンズを向ければ、そこそこいい感じに撮る事ができます。こちらは、換算300mmのf2.8の「お高いレンズ」です。
こういう写真って「お高いレンズだから写せるんですよね」とため息をつく方もいらっしゃいますが、よくあるセット品の「お安いレンズ」でも、ふんわりの写真は写せますよ。ここから2枚の写真は、「お安いレンズ」での撮影です。

「お安いレンズ」だと、そりゃあ「お高いレンズ」に比べればボケは小さくなりますが、前後がボケます。
藤の花のように、群生しているようなものは、望遠レンズなら良い感じにボケが出て、ふんわりと写せますよ。

ただし、スマホで望遠レンズのようにズームすると、

ズームしても、どうしても粒粒感が出てしまいます。
スマホの特性で、背景がボケにくいからです。
どうしてもボケさせたい場合、
 ・2眼レンズ以上のスマホなら「focus」
 ・1眼レンズのスマホなら「Polish」

が使いやすいかなと思います。
2眼レンズ以上のスマホで使える「focus」はレンズの特性を利用してボケ感を作るので自然なボケになるですが、「ぼかし加工系アプリ」だと、「平面にハケで塗った」ような、「いかにもボケさせました!」になるので、スマホ講座で取り上げても「……もっと一眼っぽくなると思ったら、立体感がないボケになりますね……」と不評なんです(汗)
ちなみに、ちょっと前までは「ぼかし加工」や「Blur Image」を伝えていました。

↑色々とダウンロードして確かめてみて、一番自然なのが、PhotoshopExpressの「ぼかし」かもしれない。
でも、うーんうーん。あくまで平面ぼかしなのよね。

もし、「このアプリなら一眼カメラみたいな、立体的に自然なボケ感が作れます!」というアプリがあったら、教えてくださいー。←笑

幻想的なふわんふわん写真は、一眼カメラ(望遠レンズ)がオススメです!


「わかるら」では、スマホ撮影講座・一眼カメラ撮影講座を通年で行っています。
一般の方向けの講座は、グループレッスンで3,000円(2時間)。
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